京都の結婚相談所について

宣伝・口コミにだまされないで

2020年11月05日 11時16分



この業界の広告宣伝のあり方は、大きな問題をたくさんかかえています。
 
たとえば「成婚率」。ユーザーとしてはいちばん気になるポイントでしょう。
業者側はおおむね70%以上の、ときには90%ちかい数字を挙げてアピールしています。
しかし、実はこの成婚率、算定方法に何のきまりもないのです。
分数で考えると、分子には当然「成婚による退会者数」がくるでしょう。
問題は分母で、何にするかによって数字は大きく変わってきます。もちろん業者は、分母がなるべく小さくなるように考えます。
「入会者ののべ人数」だと、「結婚を希望して入会した人のうち、最終的に結婚できた人の率」になるので、ユーザーにとってはいちばん透明性があります。
が、かなり大きい数字になりますから、これを分母に使っている業者はほとんどないはずです。
よく使われるのは「全退会者数」です。これだと「入会者のべ人数」や「在籍会員数」よりも小さい数字になり、高い成婚率が算出されます。
さらに、成婚率を高く見せるやり方がいくらでもあるのです。たとえば、退会する会員に「退会ではなく休会」にしてもらえば、退会者数は減ります。
また、期間の区切りにもきまりはないので、たとえばある年の、たまたま成婚数が多かった一か月だけで計算することだってできるのです。
広告の成婚率が信じられるのは、業者が「分母」や「期間」を明らかにしている場合だけです。
 
さて「口コミ」です。これも信じ込まないでください。
まず、アフィリエイトで各結婚相談所を「ヨイショ」しているようなサイトに寄せられた口コミは、ほぼ「やらせ」です。
業者かサイトがユーザーに報酬を払って、書いてもらっています。業者からのキックバック収入が目的でやっているサイトですから、そうなります。
逆に「本音アリ」のサイトになりますと、今度は悪口ばかりで良い評判の口コミが非常に少ないという状況が多く見られます。
悪口の多くは、おそらく事実を踏まえているでしょう。
しかし、腹立ち紛れに大げさに書いていることもあるでしょうし、すべてを真に受けると、この世に良心的な業者など1つもないことになります。
真に受けないようにしましょう。 

 
結局、「手間暇かけて」が正解
広告、口コミはあてになりませんが、ネットはやはり結婚相談所探しの強力な武器になります。
まずはネットで、自分の立場、希望に合いそうな業者を探しましょう。
個人が運営する小規模業者がオススメです。
そして、相談所に足を運んで、代表者の人柄に触れることが大切です。そのうえで、じっくり考えて決めましょう。